この記事では、冬の北海道旅行を計画している方へ向けて、事前に知っておくと役立つ注意点や心構えについてご紹介します。
雪まつり時期は春節や旧正月と重なっている
1月中旬から2月中旬にかけて中国の春節や韓国の旧正月があり、日本人の方が少ないんじゃないか?と思うぐらいインバウンド客であふれかえっています。
2月初旬の札幌中心部の雪まつりは、開催期間が1週間と短いため、限られた日程に観光客が集中。
雪まつりとセットで、スキーリゾート(ニセコ)、旭山動物園(旭川)、夜景・船見坂(函館)などの人気観光地に訪れるインバウンド客も多く、その混雑の様子は連日ニュースで話題になっています。
また、同期間中に開催されるSNOW MIKUの小樽メイン会場にも、世界各地の初音ミクファンが大集合。
そんな中、人気バンドのライブなどが重なってしまったら・・・ホテル探しは困難を極めます。
3連休&春節大移動でビジネスホテル1泊7万とか見たことない金額だし、今日ってここ数年で札幌市内の人出が最も多いのでは💦
— 札幌暮らし(東京→北海道Uターン移住)🍛♨️ (@sapporolife2021) February 9, 2024
雪まつり明日閉幕、クイーンとBE:FIRSTとヤバTのLIVE、大丸札幌と丸井今井ではチョコレート催事、小樽では雪ミク2024と強力イベント目白押し😵💫#北海道 #札幌市
1/29の「春節」、2/4~の「さっぽろ雪まつり」ということもあり、札幌周辺でホテルが取れない状態。。道外からのお客さんにおすすめしているホテルがいずれも通常時の3倍以上の値段になっているし、そもそも空き室がない。春節パワーやばいな。。
— 八木健治(経営者・事業開発・官民連携コンサル) (@bamujianzhi) January 17, 2025
ホテル争奪戦を勝ち抜くための対策
雪まつり時期のホテル争奪戦を勝ち抜くには、とにかく早めの行動を!
- 1年前からホテルを予約する
- 札幌以外の都市も視野に入れる
- キャンセル待ちを狙う
- ツアーパッケージを利用する
早めに予約をする(できれば1年前から)
雪まつりの次回の開催予定日は、会期が終わり次第さっぽろ雪まつり公式サイトで発表されます。
予定が決まり次第すぐに予約を入れるのが得策。
大通公園付近のホテルでは、かなり早くから次回の雪まつり期間の宿泊予約を受け付けているところもあります。
- ホテルの予約開始日を調べ、開始と同時に予約する。
- 事前キャンセル可能なプランを選び、仮押さえをしておく。
- 旅行予約サイトをこまめにチェックする。
札幌市内にこだわらず、周辺エリアのホテルを狙う
札幌駅や大通公園周辺のホテルはすぐに埋まるため、北広島市・恵庭市・千歳市・岩見沢市などのアクセスのよい近郊エリアのホテルも要チェック!
- JR札幌駅~北広島駅 各駅停車 約20分
- JR札幌駅~恵庭駅 快速エアポート 約25分
- JR札幌駅~千歳駅 快速エアポート 約40分
- JR札幌駅~岩見沢駅 各駅停車 約45分
キャンセル待ちを狙う
宿泊したいホテルのキャンセル料が発生するタイミングを事前にチェックしておくと、予約ができそうな頃合いを予測できます。
- 旅行予約サイトの「キャンセル待ち通知」機能を活用する。
- こまめに予約サイトをチェック
- ホテルの公式サイトを直接確認する(旅行予約サイトには出ていない空室がある場合も)。
ツアーやパッケージプランを利用する
旅行会社が販売する航空券+ホテルのパッケージツアーなら、個別に予約するより確実に宿泊先を確保できるため、検討する価値ありです。
北海道の冬の移動は雪次第

冬の北海道で一番大変なのは、なんといっても「移動」。
飛行機や列車の乗り継ぎがある場合は、遅延の可能性を考慮して余裕を持ったスケジュールを立てる必要があります。
バスは降雪・道路状況によって大幅な遅れが発生することがあります。
悪天候の場合、通常の所要時間の倍はかかると言っても過言ではありません。
レンタカーはやめた方がいい
「せっかく北海道に行くんだから、レンタカーで観光地巡りをしたい!」
と思われるかもしれませんが、車の運転はやめた方がいいです。
1月中旬~2月中旬は降雪量が多く、冷え込みも厳しく道路は凍結しています。
雪の日の道路状況
雪が積もっていると、当然道路のセンターラインや白線は見えません。
右折レーンなどの矢印もわかりません。
また、除雪によって路肩に雪が高く積みあがっているため、道路幅が狭くなっています。
本来2車線が1車線になってしまっている道路もあり、長い渋滞が発生することもしばしば。
- ブラックアイスバーン
- ホワイトアウト
- そろばん道路
ブラックアイスバーン
「雪溶けてて道路の黒いところが見えてるから走りやすそうじゃない?」
天気が良くても気温が氷点下の時は「ブラックアイスバーン」になっている場合があります。
濡れているように見えるけど、実は凍っている路面です。
スケートリンクのような感じですね。ブレーキ踏んでも止まりません!
ホワイトアウト
吹雪の日は、対向車のライトがかなり近くに来ないと見えないことがあります。
標識も雪が吹き付けられて、なんて書いているかわからない。
そんな日に知らない道を走るのは超危険です。
そろばん道路
ボコボコ・ガタガタの道路になっているところがあったりします。
そんなにスピードを出していなくても、ハンドルが取られて制御できなくなることがよくあります。
出発前に降雪状況の確認を
2024年1月の大雪の日は、飛行機は前日から35便の欠航、JR・特急列車などを合わせて231本の運休、バスは1時間以上の遅れが出ている路線もありました。
せっかく北海道に来ても、大雪による交通機関の麻痺で行動ができなくなる可能性もあります。
出発日が近づいてきたら北海道の天候をチェックして、雪の状況によってはキャンセルも検討してください。
北海道の冬、屋内と屋外で温度差が激しい
冬の北海道は極寒のイメージがありますが、実はデパートや飲食店、ホテルなどの屋内は暖房がしっかり効いており、かなり暖かくなっています。
外ではマイナス10度でも、屋内に入ると20度以上になることも珍しくありません。
屋内では厚着しすぎに気をつけて
屋外の寒さに備えて厚着をしていると、屋内では暑すぎて汗をかいてしまうことがあります。
その汗が外に出たときに冷えると、体温が奪われ、風邪を引く原因に。
おすすめの服装は「重ね着」
- インナーは吸湿性・速乾性のある素材を選ぶ
- 脱ぎ着しやすいカーディガンやフリースを活用
- 暖かい屋内ではアウターを脱いで調整
屋外に出るときはしっかり防寒を!
屋外では帽子、手袋、マフラーなどの防寒アイテムがあるとよいです。
特に風が強い日は体感温度が大きく下がるため、しっかり防寒対策を。
また、降雪時、混雑している場所で傘をさすのは大変危険なので、ダウンジャケット(コート)はフード付きが好ましいです。
乾燥対策も大切
北海道の冬は、寒さだけでなく乾燥も厳しいです。
室内は暖房が効いていて暖かいですが、湿度が低いため、肌や喉がカラカラになることも。
乾燥対策として、
- リップクリームやハンドクリームを持参する
- マスクをつけて喉の乾燥を防ぐ
- ホテルの加湿器を活用する(なければ濡れタオルを干す)
- こまめに水分補給をする
特に長時間の屋外観光では、冷たい空気で喉が乾燥しやすいため、飲み物や飴などを持ち歩いたほうがよいです。
雪道、特にツルツル路面の歩き方のポイント
- 重心を前におく
- 足の裏全体を地面につけ、すり足のような歩き方をする
- 歩幅を小さくする
- 足をあまり上げずに、スケートを滑るように歩く
- ゆっくりと歩き、バランスを保つ
とても分かりやすく実演している動画をみつけたので、ぜひ見てみてください。
混雑を避けたいなら1月・2月以外がおすすめ
北海道は「雪まつり」以外にも、冬ならではのイベントが各地で開催されています。
イルミネーション
札幌の街が光に包まれる「さっぽろホワイトイルミネーション」

期間:11月下旬~3月中旬
大通公園、駅前通り、南一条通など、札幌の中心部が色とりどりのイルミネーションで彩られます!
特に大通公園は、巨大な光のオブジェが並び、幻想的な雰囲気に。
雪とイルミネーションのコラボが楽しめるのは、北海道ならでは!
札幌以外の冬のイルミネーションスポット
小樽運河が青い光でライトアップされ、運河沿いのガス灯や雪景色と相まって、ロマンチックな冬の景色を楽しめます。
函館・赤レンガ倉庫前の海上に巨大なクリスマスツリーが浮かび、毎日ライトアップ&花火が楽しめるイベント。函館の夜景と一緒に楽しめます。
イルミネーションや雪だるま、JR旭川駅北口前の屋外スケートリンク「ゆっきリンクASAHiKAWA」でスケートなどが楽しめます。
音と光が連動するショーが楽しめ、広大な雪原の中に浮かぶカラフルな光のオブジェが幻想的です。
イルミネーションが彩る駅前通り商店街で謎解きイベントを開催。
札幌市内の冬の主なイベント
ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo

期間:11月下旬~12月25日
札幌の姉妹都市・ドイツ・ミュンヘンにちなんだ、本場の雰囲気が楽しめるクリスマスマーケット。
毎年、大通公園2丁目で開催されています。
木造の屋台が並び、ソーセージやグリューワイン、シュトーレンなどのグルメや、クリスマス雑貨の販売もしています。
定山渓温泉雪灯路(ゆきとうろ)
期間:1月下旬~2月上旬
札幌市南区の定山渓温泉で行われる冬の風物詩です。
温泉街がスノーキャンドルの柔らかな光で包まれ、幻想的な夜を演出します。
札幌国際芸術祭
期間:2027年1月~2月
3年に一度、札幌市で開催される現代アートの祭典。次回は2027年冬に開催決定!
イベント内容盛りだくさんなので、公式サイトを要チェック!

グラデーションで色も変わる!
札幌市外の冬の主なイベント
氷の建造物が立ち並び、夜はカラフルなライトアップで別世界に。
さらに、毎晩開催される花火が冬の夜空を彩ります。温泉とセットで楽しむのがおすすめ!
支笏湖の湖水を吹きかけて作られる氷のオブジェが、昼は青く輝き、夜はライトアップで幻想的に!氷のトンネルや氷の神社もあり、まさに冬ならではの絶景。
雪の上をよちよち歩くペンギンたちが間近で見られる大人気イベント!
冬の動物たちの活発な姿が見られるのも、この時期ならでは。
青い池は夏に有名ですが、冬限定のライトアップも素敵なんです。
雪に包まれた青い池が、時間ごとに色を変える光で照らされ、幻想的な世界が広がります。
スキー場がクラブに?!冬の音楽フェスがアツい!
SNOW MACHINE
期間;3月(4日間)
北海道ニセコ町で開催される音楽とスノースポーツを融合したウインターイベント!
昼間はスキー場のマウンテンステージでDJプレイを楽しみながらスキーやスノーボードを満喫!
夜はメインステージで世界的なアーティストによるライブパフォーマンスが行われます。
Rusutsu Winter Wonderland
期間:12月~3月
北海道留寿都村のルスツリゾートで開催される冬季限定の体験型イベント!
ゲレンデに登場する巨大テント「Riders Villa」は、個性的なメニューが並ぶ飲食スペース。
幻想的なナイトプール「Night Pool Fantasy」もあり。
そして、LED照明と音楽が融合した進化型盆踊り「Midwinter BON ODORI」。
盆踊りの後はDJ・LIVEイベントに!
まとめ
冬の北海道旅行は、美しい雪景色や美味しい冬ならではの体験が楽しめる一方で、寒さや混雑などの対策が必要です。
- インバウンド客による混雑を考慮して計画を立てる(特に春節シーズン)
- 雪まつり時期のホテル代が高騰するため早めの予約を!
- 移動はJRなどの公共交通機関を利用し、バス移動の遅れに注意!
- 屋内外の温度差に対応できる服装で
- 乾燥対策も忘れずに
- ツルツル路面の歩き方を予習
このポイントを押さえて、北海道ならではの冬の魅力を存分に楽しんでくださいね。
この記事が、これから北海道へ旅行する方のお役に立てたらうれしいです。
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